HDD増設マニュアル 図解FDISK&FORMAT編

by ドッペルアルバイト (C) 26.Oct.1997

FORMAT編


●42.増設したドライブ番号が正しいか確認する(E:ドライブ)

●コーヒーブレークの後のすがすがしい気分のもとでFORMAT編を始めましょう。
ハードディスクを初期化するためにはFDISK(ディスクの領域設定)とFORMAT(区画領域の初期化)という2つの作業が必要です。
道路工事にたとえるなら、FDISKは道路を建設するための区画整備で、FORMATは区画整備された道路の舗装工事にあたります。これからFORMATで割り当てた区画領域の舗装工事をしていきましょう。
●電源再投入後、ハードディスクは新しい区画割りで認識されますが、本当に正しくドライブが認識されているかを確認することが重要です。これはドライブ番号が正しく認識されていなかった時の既存ファイルの保護のためです。正しく認識されないままいきなりFORMATを実行すると、既存のファイルは全て消されてしまいます。フォーマットの実行前にはその初期化するドライブであるかどうかを必ずチェックするよう心がけて下さい。
●ここでは最初にE:ドライブをフォーマットしますが、まずE:ドライブとして正しく認識されているかを確認します。「E:」と入力してみます。エラーが出れば初期化前ということで確認できます。もしE:ドライブに切り替わり、「DIR E:」などでファイルの一覧が表示されるようでしたらドライブ認識の誤りですので、ファイルを消去しないよう注意して下さい。

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●43.ドライブの確認後、カレントドライブに戻る

●「中止(A),再試行(R),失敗(F)?」が表示されたら慌てずに〔A〕(中止)を選びます。「現在のドライブはもう有効ではありません」が表示されたらカレントドライブ(ハードディスクから起動している場合は一般的に〔C:〕、起動フロッピィから起動している時は〔A:〕です)に戻ります。

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●44.FORMATの実行(/S付き)

●初期化するE:ドライブが間違えなく確認できましたので、FORMATを実行してみましょう。
●このHDDは後でシステム起動ドライブに使いますので、システムファイルも転送しておきます。システムファイルを転送する場合のコマンドオプションは「/S」です。FORMATコマンドの詳細を知りたい時はFDISKのコマンドでも説明したように「/?」を付けてコマンドを入力します。具体的には「FORMAT /?」と入力します。
●ではフォーマットを実行しましょう。「FORMAT E: /S」と入力します。

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●45.Windows95ではメモリ不足?

おや? エラーになってしまいました。
●Windows95で/Sを付けてフォーマットを行うとメモリ不足で実行できない場合が有ります。この場合は「FORMAT」と「SYS」とコマンドを2回に分けて実行することで解決します。「SYS」はシステムファイルを転送するだけの独立したコマンドです。とりあえず、フォーマットだけでも実行しましょう。

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●46.FORMATの実行(/S無し)

●では/S無しでフォーマットを行います。「FORMAT E:」と入力します。

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●47.FORMATの作業中

●ドライブE:のデータが全て無くなる旨の表示が出ますので〔Y〕を入力します。
これによりディスクのフォーマットが開始されます。画面はFORMAT作業中(39%経過時)のものです。100%に達したらフォーマット終了です。

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●48.ボリュームラベルの入力

●E:ドライブのフォーマットが完了しました。フォーマットが完了するとここでボリームラベル(Volume Label)を聞いてきます。ボリュームラベルはディスクを識別するための名前で、それぞれのドライブ毎に半角文字11文字または全角文字5文字以内で任意の名前が付けられます。
●ここでは「DHEA36480_1」(DHEA36480の一番目の区画の意)と入力してみました。

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●49.FORMATの完了

●ボリュームラベルを入力するとフォーマットの結果が表示されます。
●このドライブは、16,384バイトのクラスタ(ファイルを記録するための最小記録単位)が 65,245個確保され、全体で1,068.974.080バイトの容量が確保されました。
●当初 FDISKを実施した際は、ここのサイズを1020MBとして領域設定しましたが、この1020MBは10進法ライクに1MB=1,000バイト×1,000個として換算されているものです。
●ディスクをフォーマットした後の容量は2進法により1MB=1,024バイト×1,024個として実行されますので、実際には1MB=1,048,576バイトが使えるようになります。(1,020MB×1.048576=1,069MB)

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