ＨＤＤ増設マニュアル 図解ＦＤＩＳＫ＆ＦＯＲＭＡＴ編

by ドッペルアルバイト (C) 26.Oct.1997

●特別編．「ＹＵＰＤＡＴＥ」という大変すばらしいソフトウェアのご紹介

(ハードディスクのお引っ越しに大変便利です)

●Windows3.1ではマスタ−スレーブ間のデータ入替えは「XCOPY」コマンドを一発たたけば全てのファイルの入替えができるのですが、Windows95ではこの「XCOPY」を使うとロングファイルネームの処理がうまくいかず、Windows95が復元できません。Windows95などのロングファイルネームに対応するツールとして現在、「YUPDATE」というフリーソフトを使うことでWindows95のマスタ−スレーブ間のデータ入れ替えが簡単にできます。このソフトウェアについては予め NIFTY SERVE からダウンロードしておく必要があります。

《NIFTYSERVE FGALTLB LIB8-#713》 713 QZD03474 97/07/12 65007 YUPDA247.LZH UPDATE COPY&DELコマント゛v2.47 ワイ氏原作のYUPDATEをVFAT対応とマルチボリューム対応の面で KAZU.M氏(QZD03474)が強化したフリーソフトです。 ＤＯＳベースでのWindows95のバックアップとリストアに使えます。 現在V2.47までが公式版で、V2.50までの差分もアップされています。

●最初のＨＤＤシステム構成を見てご理解いただけると思いますが、今回はマスタからスレーブへのデータ移行だけでなく、ハードディスクの領域変更など、かなり大規模なお引っ越しになりました。しかしこのYUPDATEを使うことで、Windows95やアプリケーションのドライブ間のファイル移動が簡単にできました。特にこのソフトはロングファイルネームをサポートしていますので、再インストールすること無しにWindows95が完全に復元できます。

●YUPDATEはＤＯＳプロンプトから実行します。予め起動フロッピィの中に「YUPDATE.EXE」を入れておいて下さい。通常は起動フロッピィが容量不足となりますので、空きフロッピィを１枚準備し、これにＣＯＰＹしておき、YUPDATEの実行時にフロッピィを差し替えるか、または起動フロッピィの中の殆ど使わないファイル（例えば DRVSPACE.BIN、DEBUG.EXEなど）を削除して入れておく方法もあります。

　　 　 A:\>yupdate -X -SD -NCwin386.swp C: D:

　　 　 -X ：ロングファイルネームを取り扱う
　　 　 -SD ：リストアするとともに余分なファイルを削除する
　　 　 -NCwin386.swp：スワップファイルをＣＯＰＹしない

　　 　 C: ：ファイルのコピー元（Ｃ：ドライブの場合）
　　 　 D: ：ファイルのコピー先（Ｄ：ドライブの場合）

-SD は、コピー元に無いファイルがコピー先に存在した場合はそのファイルが削除されます。したがって体験版など余分なソフトを使った時も、そのインストール直前の状態に戻すことができます。

●Windows95のＣＯＰＹする時のコツです。

まず、Windows95が起動されていると、Windows95が使用中のファイルをＣＯＰＹすることになるため排他制御（使ってるからダメよ！）がかかる場合があります。一般的にはシステム起動フロッピィからＤＯＳモードで起動し、Windowsを立ち上げないでＣＯＰＹする方がうまく行きます。スワップファイルをＣＯＰＹするとこれにハマリますので、予めスワップファイルを無効化しておくか、-NCWin386.swpでスワップファイルをコピーしない指定をして下さい。また、システムファイルのうち、MSDOS.SYSはユーザシステム毎に内容が異なりますので、必ず元のマスタのもので上書きをするようにしてください。

●このYUPDATEを使えばWindows95を立ち上がらなくとも起動ディスクからWindows95のバックアップ（退避）とリストア（復元）ができます。ＨＤＤ増設によりディスク容量が増えましたので、いざと言うときのために「安定している時のWindows95」を定期的にバックアップしておくことをお勧めします。

　　　 （例えば）

　　 　 A:\>yupdate -X -SD -NCwin386.swp C:\WIN95 E:\WIN95 でバックアップ

　　 　 A:\>yupdate -X -SD E:\WIN95 C:\WIN95 でリストア