HDD増設マニュアル 図解FDISK&FORMAT編

by ドッペルアルバイト (C) 26.Oct.1997


●4.MS−DOS領域を作成する〔初期メニュー:1〕

●再びFDISKの初期メニューです。現在のハードディスクドライブが今回増設した「3」に変更されましたので、これからDISKの領域設定の作業に入ります。
●最初に基本MS-DOS領域を作りますので〔1〕を入力し、「1.MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブの作成」を選びます。

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●5.MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブの作成(基本MS-DOS領域を作成する)

●1台のハードディスクには理論的に4つまでのOSを別々の領域(プライマリパーティションと言います)に分けて入れることができます。MS-DOSやWindows95は1つのOSの単位として、FAT(ファイルアロケーションテーブル)というファイルシステムによりパーティションのタイプが定義されます。この他にもWindowsNTで使用するNTFSというファイルシステムや、OS/2で使用するHPFSなども1つのOS単位として、パーティションタイプを定義する1つです。現在行おうとしている作業はハードディスクに対し、MS-DOSというOSについてパーティションタイプを定義することを意味しています。MS-DOSではシステムの起動(ブート)が可能な基本MS-DOS領域と、ブート不可領域ではあるが複数の論理ドライブの定義が可能な拡張MS-DOS領域の定義が行えます。
●MS-DOS領域の作成には3つのメニューがあります。基本MS-DOS領域を作る時には〔1〕、拡張MS-DOS領域を作成するには〔2〕を選びます。
●作成した拡張MS-DOS領域は〔3〕を選ぶことで、1つの拡張MS-DOS領域の中にさらに複数の論理MS-D0Sドライブ(区画)を設け、ドライブ番号を分けることができます。
●システムの起動ドライブとして使用するためには、最初に基本MS-DOS領域を設けることが必要です。
●基本MS-DOS領域を持たず、拡張MS-DOS領域だけでシステムを構成することもできます。基本MS-DOS領域を持たない場合は、マスタドライブとしてシステムの起動はできませんので、完全な増設用としての用途に限られます。
●ハードディスクを増設した時のドライブ番号の付き方は、補足資料 【ドライブ番号の付き方】を参照して下さい。
●このHDDは後にプライマリーIDEのマスタ起動ドライブに変更します。このため、ここでは基本MS-DOS領域を作りますので〔1〕を選択します。

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●6.1区画あたりの最大容量(2047MB)を割り当て?

●MS-DOSで割り当てられる1区画の最大容量は2047MBです。ここでは〔Y〕とすることで1区画に割り当てることのできる最大のサイズ(HDDに空き領域が2047MB以上有れば2047MBが、2047MB以下ならば残りの容量全て)が割り当てられます。
●今回は基本MS-DOS領域に1023MBを割り当てますので、ここでは〔N〕を入力します。(デフォルトは〔Y〕になっています)

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●7.基本MS-DOS領域のサイズ指定(初期値は現在割り当て可能な最大容量)

●前画面で基本MS-DOS領域に最大のサイズを割り当てずに〔N〕を入力した場合に、ここで基本MS-DOS領域に割り当てる必要なサイズを入力します。デフォルト値は割り当てられることのできる最大値として2047MBが入っています。今回割り当てるサイズは次のステップで説明します。

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●8.基本MS-DOS領域のサイズ指定(割り当てるサイズを入力する)

●では今回、基本MS-DOS領域に割り当てるサイズとして、16KBクラスタのほぼ最大値である〔1023〕と入力してみましょう。

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●9.基本MS-DOS領域が作成された...が!?(1028MB ???...これは失敗)

●基本MS-DOS領域が1028MBとして作られました。領域の種類が基本MS-DOS領域であることを示す「PRI DOS」として表示されています。
おやおや???
●1028MBでは困ります。1028MBですと後でディスクの初期化(FORMAT)をした時に32KBクラスタが作られてしまいます。16KBクラスタの最大容量を割り当てるにはここの結果が1024MB以下になっていなければなりません。使用するHDDによりこのサイズは変わります。このIBM社のDHEA36480では1023MBの指定で1028MBが作られてしまいますが、Quantum社のFBST3240AT(3.2GB)などは、1023MBの指定で1024MB(16KBクラスタ)の作成が可能でした。
●今回1028MBでは困りますので、この区画は作り直しということになります。次のステップでは基本MS-DOS領域の削除を説明します。〔Esc〕でFDISKの初期メニューに戻りましょう。

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