HDD増設マニュアル 図解FDISK&FORMAT編
by ドッペルアルバイト (C) 31.Oct.1998
FDISK編
●はじめに.今回のHDD増設の概要
【ちなみに最終形態は?...】
- ●今回ハードディスクのパフォーマンス向上のため、我が愛用マシン「Doppel-6266fx」のIDEセカンダリーに接続されていたQuantum社のFB1280AT(1.2GB)×2台を撤去し、IBM社のDHEA36480(6.4GB)を増設することにしました。これによりハードディスクの大容量化が行えるばかりでなく、HDD1台のドライブに統合したことによる省電力化や低騒音化が同時に行えます。
- ●この増設が完了した後にDHEA36480は、既存のハードディスクからWindows95などのファイルの入れ替えを実施し、プライマリのマスタに移設することで、ハードディスクの高速性を生かしたパフォーマンスの向上を図ります。
- ●このHDD増設マニュアルでは上記のシステム構成により、DHEA36480のFDISKとFORMATの方法について、実際の操作画面を用いてその過程をご紹介して参ります。また、FDISKやFORMAT以外の一般的なIDEハードディスク増設に関する説明は、拙作「FMV−D3 ハードディスク増設マニュアル」をご参照いただけたら幸いかと存じます。
【目次】 【次】
●1.FDISKの実行
- ●FDISKの実行は、DOSのプロンプトから FDISK と入力します。
- ●FDISKの実行は、WindowsのDOS窓でも操作できますが、なるべくDOSモードで起動するようにして下さい。
DOSモードはシステムの起動時(Starting Windows 95の表示時)にファンクションキー〔F8〕を押し「command
prompt only」で起動するか、またはシステム起動フロッピィにより直接起動します。
- ●Windows95(OSR2以降)、Windows98、WindowsNT5.0以降ではディスクフォーマットの方法で「FAT32」をサポートしています。
- ●fdisk実行後に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか」の問いが出ますので、従来の「FAT16」でフォーマットする場合は「N」を、新しいファイルフォーマットである「FAT32」でフォーマットする場合は「Y」を入力して下さい。
- ●以降の操作メニューはFAT16/FAT32とも同じ内容です。
-
ドライブ容量 |
FAT16クラスタサイズ |
FAT32クラスタサイズ |
〜128MB |
2KB( 2,048byte) |
−
(FAT16と同じ) |
128MB〜255MB |
4KB( 4,096byte) |
256MB〜511MB |
8KB( 8,192byte) |
512MB〜1023MB |
16KB(16,384byte) |
4KB( 4,096byte) |
1024MB〜2047MB |
32KB(32,768byte) |
2GB以上〜4GB未満 |
設定不可 |
4GB以上〜8GB未満 |
8GB以上〜16GB未満 |
8KB( 8,192byte) |
16GB以上〜32GB未満 |
16KB(16,384byte) |
32GB以上〜 |
32KB(32,768byte) |
- ●FAT32の場合、従来のWindows3.1(MS-DOS6.2、PC-DOS7.0)、Windows95(OSR1)、WindowsNT4.0からはドライブが見えません。
また、HDDを初期化する際のFDISKのバージョンにより、同じFAT16でも利用するOSからは読める場合と、読めない(ドライブが見えない)場合があります。これはWindows95以降に採用された「ロングファイルネーム(長い名前のファイル)」をサポートするために、VFATというファイル構造に対応しており、Windows3.1からの書き込みによる長い名前のファイル破壊する可能性があるため、FAT16の基本構造は変えないものの、Windows3.1からのアクセスを制限しているものです。Windows3.1を搭載するマルチOS対応機の場合はMS-DOS6.2のFDISKを使えばいちおう各ドライブのアクセスはできますが、長い名前のファイル破壊の危険性など、このあたりの注意も必要です。
-
|
使用するOS |
MS-DOS6.2から(Windows3.1) |
Windows95
(OSR1)から |
Windows95
(OSR2以降)Windows98から |
HDD初期化に使用したFDISKのバージョン |
MS-DOS6.2のFDISK.EXE |
FAT16 |
○:読める |
○:読める |
○:読める |
Windows95(OSR1)のFDISK.EXE |
FAT16 |
○:読める |
○:読める |
○:読める |
Windows95(OSR2以降)、
Windows98のFDISK.EXE |
FAT16 |
×:読めない |
○:読める |
○:読める |
FAT32 |
×:読めない |
×:読めない |
○:読める |
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●2.ハードディスクドライブの変更〔初期メニュー:5〕
- ●FDISKの初期メニューです。現在のハードディスクはプライマリのマスタに位置する「1」(FBST3240AT)になっていますので、「5.現在のハードディスクドライブを変更」の〔5〕を選択し、今回増設したハードディスク(DHEA36480)に変更します。
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●3.ハードディスク一覧の表示
- ●「5.現在のハードディスクドライブを変更」を選ぶと現在接続しているハードディスクの一覧が表示されます。
- ●ディスク番号「3」には新たに増設したディスクが「空き 6189MB」として認識されています。
- ●このディスクはまだ区画の設定が終わっていない「空き」の状態なので、システム全体のドライブ番号は「C:」から「J:」までが認識されています。従来は「3」と「4」それぞれにFB1280AT(1.2GB)×2台が接続され、「I:/J:」および「K:/L:」の4ドライブとして認識、さらに「5」にはSCSI接続のHDDが「M:/N:」として認識されていました。
今回は「3」および「4」を撤去し、新たに増設するHDD「3」を取り付けたため、従来のSCSI接続のHDDが「4」となり、一時的に「I:/J:」ドライブとして認識されています。「3」のHDDに4つのドライブ(I:/J:/K:/L:)ができれば「4」のHDDは再び「M:/N:」として復活できます。
- ●今回増設するハードディスクドライブの番号〔3〕を入力し、現在のハードディスクを「3」に変更します。
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