二本のさいはて紀行

writen by ドッペルアルバイト 最終更新 5.may.1998

鉄路最北端・稚内

東京から東北新幹線や函館本線を乗り継いで北に1600km、仙台、盛岡から青森、青函トンネルをくぐり、札幌、旭川、さらに北へ向かい、東京から最短でも約20時間をかけて宗谷本線は日本最北端の地、稚内駅に到着します。さすがにここまで来ると引込線を含めても3線、ホーム1島の小さな駅になります。それでも北海道の駅としては大変大きな駅に位置づけられるものでしょう。稚内駅では日本最北端の駅に到着した記念として稚内駅長の印が押された13cm×20cm程度の証明書と2種類の入場券をセットで販売されています。そして左の写真は稚内駅の北端にある車止めです。ここがいわゆる日本における鉄道の本当の終点なのです。もちろん最北端に位置する終着駅ですから東京からつながっていた2本の平行な線路もついにここで途切れます。う〜〜ん、ここまで来るとなんとなく感動的なんですよね。実のところはここへは飛行機で来ました。便数は少ないですが稚内までは東京からも直行便(B-767就航)が来ていて意外に交通の便は良いようです。稚内空港は広い平原の中に有る大変開放的な小さな空港です。

中央右側が稚内駅です。駅本舎はホームの奥になりますので、こちらは駅の裏側にあたります。中央の大きな建物は物産店で蟹の大きな看板が立っています。大きな大きなタラバ蟹が大変安く販売されています。ドッペルアルバイトもさっそく4.3kg(足を伸ばせば1m近い)のものを1kgあたり3000円で購入しました。駐車場の後ろに先程の車止めもわかります。写真は稚内全日空ホテルの廊下から撮影したものです。

鉄道は南側から駅に着き、北に向かって終着します。さきほどの車止めのところから反対側を見てみました。車止めの先には駐車場があり更にそのまま先へ進むとオホーツク海につきあたります。稚内はかつて昔、ここから樺太への航路(稚泊航路)が出ており、半円形アーチ状の稚内港北防波堤ドームが当時の栄華を物語っています。現在でも利尻、礼文への観光拠点として港の姿は今も衰えません。稚内駅の車止めの後ろ、駐車場の右奥にその北防波堤ドームが見えます。
稚内は北海道への旅行にはちょっと遠いところですが、最北端の宗谷岬ともう一つのノシャップ岬、町一望の稚内公園、サロベツ原野など、なかなかロマンの有るところです。また現サハリンへも旧ソ連のペレストロイカにより情勢が変わり観光目的の旅行ができるようになりました。稚内のことは稚内市が出している観光ガイドブックがおすすめです。約50ページのもので現地では比較的容易に手に入りますが各地からではどうでしょうか。
観光の問い合わせは、
・稚内観光協会(0162)24-1216
・稚内市経済部観光課(0162)24-6161

【根室編へ続く】


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